そうぼうべんへいさふぜんしょう僧帽弁閉鎖不全症
- 目次
僧帽弁閉鎖不全症の症状
以下の症状があります。
・急性僧帽弁閉鎖不全症…強い息切れ、呼吸困難があります。
緊急性があり、注意が必要です。
・慢性…初期、軽症例では症状を訴えない場合が多いです。
病状の進行に伴い、動悸や呼吸困難、浮腫(むくみ)が出現します。
心房細動という不整脈を合併することが多く、その場合、症状が悪化することが多いです。
僧帽弁閉鎖不全症の診療科目・検査方法
僧帽弁閉鎖不全症の原因
心臓は4つの部屋(左房、心房、左室、右室)に分かれています。
部屋と部屋の間には弁と呼ばれる扉(大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁)があります。
この扉のたてつけが悪くなった状態が弁膜症という状態です。その中でも僧帽弁の開閉に関しておこるのが僧帽弁閉鎖不全症です。
おもに以下の原因があります。
器質的病変が原因(一次性)
①僧帽弁逸脱、マルファン症候群
②腱索断裂、乳頭筋断裂
③リウマチ性
④先天性心疾患
⑤外傷性(胸部打撲)
器質的病変がないもの(二次性)
①機能性僧帽弁閉鎖不全症
他の心臓の病気により、心臓の拡大により弁(扉)が適切に閉じなくなったことで起こります。
②虚血性僧帽弁閉鎖不全症
心筋梗塞により弁(扉)が閉じなくなった(たてつけが悪くなった)ことで起こります。
僧帽弁閉鎖不全症の予防・治療方法・治療期間
症状がある場合は手術を行うことが多いです。
開胸手術による治療を行います。
弁、全身状態により心臓カテーテルによる治療も行われることがあります。
開胸手術治療の場合は2週間以上かかります。
僧帽弁閉鎖不全症の治療経過(合併症・後遺症)
治療は可能です。
僧帽弁閉鎖不全症になりやすい年齢や性別
近年、リウマチ性は減る傾向にあり、非リウマチ性のものが増えています。
年代や性差の傾向については原因によって異なります。
執筆・監修ドクター
経歴2005年 日本医科大学医学部医学科 卒業
横浜市立市民病院
日本医科大学医学部付属病院
2008年 国際親善総合病院内科
2009年 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院循環器センター内科
2011年 湘南鎌倉総合病院 心臓センター循環器科
2014年 スイス留学・チューリッヒ大学病院循環器内科
2015年 日本医科大学医学部付属病院 循環器内科
医療法人笹野台内科 院長
2019年 5月より二俣川内科・循環器内科クリニック 院長
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