ひとつのIDでさまざまな施設の順番待ち・予約が可能

EPARKグループ

夜間・休日に電話1本で医師がご自宅へ

急な発熱時など往診(自宅で診察・処方)の無料電話相談を受付しています。

0066-98090-0345523(無料電話相談)

夜間・休日に電話1本で医師ご自宅へ

今すぐ電話する無料電話

かんせんせいしんないまくえん感染性心内膜炎

更新日:2021/10/21 公開日:2019/01/31 view数:3,667

感染性心内膜炎とは?

感染性心内膜炎(かんせんせいしんないまくえん)は、心臓の内膜に細菌が付着して感染することでおこる病気です。心臓の弁に異常があったり、人工弁を用いている場合に感染が起きやすくなります。細菌の数が多くなると感染の可能性は上がります。治療しない場合は死亡するリスクが高く、積極的な治療が必要です。

細菌が増えると塞栓症をおこすこともあり、細菌が血液に乗って全身をめぐることになります。脳梗塞などをおこすこともあります。

目次
  1. 感染性心内膜炎の症状
  2. 感染性心内膜炎の診療科目・検査方法
  3. 感染性心内膜炎の原因
  4. 感染性心内膜炎の予防・治療方法・治療期間
  5. 感染性心内膜炎の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 感染性心内膜炎になりやすい年齢や性別
  7. 編集部脚注

感染性心内膜炎の症状

発熱、倦怠感などが主な自覚症状です。

細菌が血流によって各臓器に広がると脳、腎臓、肝臓、脾臓(※1)などに影響を与え、片側麻痺、意識障害、ろれつ障害、背部痛など様々な症状があらわれます。

感染性心内膜炎の診療科目・検査方法

血液培養検査、経胸壁心臓超音波、経食道心臓超音波などの検査を行います。

長期間症状が続く場合には、内科循環器内科を受診しましょう。

感染性心内膜炎の原因

細菌が血中に侵入することで発症します。

皮膚や歯茎の傷から侵入するといった場合があります。

感染性心内膜炎の予防・治療方法・治療期間

基本は抗生剤の長期投与になります。

心不全の併存、菌塊が大きい場合や抗生剤の効果がない場合は外科的治療が必要です。

塞栓症(※2)の有無、病原体によって治療期間は異なり、いずれも長期にわたる治療が必要です。

 

感染性心内膜炎の治療経過(合併症・後遺症)

早期の治療介入が必要です。重篤に陥るケースもあります。

感染性心内膜炎になりやすい年齢や性別

年間100万人に対して10~50人といわれています。

高齢者の割合が多い傾向にあります。どの年齢においても男性の発症数が女性よりも多くみられます。

編集部脚注

※1 脾臓 (ひぞう)

脾臓は、「肝臓の裏側、腎臓の上部に位置する臓器」です。

主な役割としては、
・古い赤血球の破壊
・血小板の貯蔵
・リンパ球の産生

などが知られています。

※2 塞栓症

塞栓症は、「血管内に何らかの栓子(せんし)が詰まる病気」です。

栓子は「何らかの塊(かたまり)」と捉えてください。
代表的なのは「血栓(凝固した血液の塊)」です。
感染性心内膜炎の場合、栓子を構成するのは「細菌の塊」です。

感染性心内膜炎では、心臓内の弁や破損箇所で細菌が増殖します。
この細菌が栓子を構成した場合、塞栓症を合併します。

栓子が脳の血管に詰まれば「脳梗塞」、肺の血管に詰まれば「肺塞栓症」を引き起こします。

執筆・監修ドクター

久保田 芳明
久保田 芳明 医師 久保田クリニック 医師 担当科目 内科/循環器内科/糖尿病内科/呼吸器内科/アレルギー科

経歴2006年 近畿大学医学部卒業
     東京都老人医療センター(現:健康長寿医療センター)初期研修医
2008年 独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター 後期研修医
2010年 日本医科大学付属病院 循環器内科入局 同大学院生、久保田クリニック副院長
2014年 日本医科大学付属病院 循環器内科助教

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
コメント(オプション):

関連する病気

感染性心内膜炎以外の病気に関する情報を探したい方はこちら。

関連カテゴリ

感染性心内膜炎に関連するカテゴリはこちら。

関連コラム

「感染性心内膜炎」に関するコラムはこちら。