かかんきしょうこうぐん過換気症候群
過換気症候群とは?
過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)は過呼吸と呼ばれることもあります。不安や緊張、驚きなどで呼吸が早くなることで、呼吸を司る神経が呼吸を抑制することで、息苦しくなる症状のことです。こうした症状によって、さらに患者さんは不安やパニック状態になり、さらに呼吸をしようとするが呼吸できないことによってどんどん症状が進んでいきます。その結果、症状としては呼吸困難やけいれんなどがおこる、めまいや動悸などがあります。
若い女性に発症することが多く、まれにこうした症状が小学校の教室などの集団の場でおこることもあります。改善するためには呼吸をゆっくりとすることです。過換気症候群の治療にはまず不安をやわらげることが重要です。
過換気症候群の症状
突然呼吸困難に襲われ、呼吸がうまくできず酸素が足りないという不安とともに動悸や発汗をともないます。
ひどい場合には手の指が硬直(テタニー)することもあります。
過換気症候群の診療科目・検査方法
過換気症候群の原因
なんらかの理由により呼吸が必要以上に浅く早くなってしまい、その結果として血中の二酸化炭素が少なくなります。
そのために余計に苦しいと感じて不安や恐怖心が増強され、呼吸がさらに激しくなるという悪循環から生じます。
過換気症候群の予防・治療方法・治療期間
紙袋を口にあててその中で呼吸を繰り返すことによって血中二酸化炭素の低下を防ぐことができます。しかし、逆に低酸素のリスクもあるため、注意が必要です。
抗うつ薬や抗不安薬も有効です。
一度限りの発作で終わる人もいれば、頻繁に発作が起こる人もいます。
頻繁におこる場合には長期的な治療が必要になります。
過換気症候群の治療経過(合併症・後遺症)
適切な対応や治療により症状を緩和させることが可能です。
過換気症候群になりやすい年齢や性別
女性が罹患しやすく、とくに若年層に多くみられます。
執筆・監修ドクター
経歴2004年 弘前大学医学部医学科卒業
茅ヶ崎徳洲会総合病院(現:茅ヶ崎徳洲会病院)にて初期臨床研修
2006年 湘南鎌倉総合病院総合内科にて後期研修
2008年 2008年度内科チーフレジデント
2009年 東京医科歯科大学医学部附属病院膠原病・
リウマチ内科に入局しリウマチ膠原病診療に従事
湘南鎌倉総合病院総合内科・リウマチ科非常勤
武蔵野赤十字病院膠原病・リウマチ内科非常勤
2011年 信愛クリニック非常勤医として勤務
2014年 東京医科歯科大学大学院博士課程修了 信愛クリニック常勤医として勤務
2016年 アカラクリニック開院
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