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しんきんこうそく心筋梗塞

更新日:2022/08/10 公開日:2019/02/13 view数:15,046

心筋梗塞とは?

心筋梗塞は心臓の血管が血栓によって詰まってしまい、心筋がうまく動かなくなる病気です。心臓がうまくうごかなくなることで全身に血液を送り出すことができなくなるため、生命にもかかわります。狭心症とは同じ病気に分類されており、虚血性心疾患の一種です。心筋梗塞になると、胸部の強い痛みが出て、苦しい症状がおこります。

循環器内科が担当科ですが、救急で対応することも多い病気です。

心筋梗塞の種類

心臓の血管が血栓によって詰まり、心筋が壊死してしまう心筋梗塞は「発症からの経過期間」によって3種類に分類されます。

心筋梗塞は、発症からの時間によって重症度や治療法が異なります。

急性心筋梗塞

発症から72時間以内の心筋梗塞です。

胸痛などの症状が出てから、2時間以内に血管を再び開通させる「再灌流療法(さいかんりゅうりょうほう)」を実施することが重要です。そうすることで、後遺症などの障害が残りにくいとされています。

亜急性心筋梗塞

発症から72時間以上~1か月以内の心筋梗塞です。

壊死した心筋組織が線維化して、症状が安定に向かっています。しかし、残っている心筋への負担が高くなるぶん、合併症を引き起こしやすくなります。

陳旧性心筋梗塞(ちんきゅうせい-)

発症から1か月以上経過した心筋梗塞です。症状は安定しています。

陳旧性心筋梗塞の段階になると、新しい心筋梗塞の発症を防ぐことが第一になります。生活習慣を改善し、「動脈硬化の進行を抑えること」「心筋に負担をかけないこと」を重視する必要があります。

目次
  1. 心筋梗塞の症状
  2. 心筋梗塞の診療科目・検査方法
  3. 心筋梗塞の原因
  4. 心筋梗塞の予防・治療方法・治療期間
  5. 心筋梗塞の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 心筋梗塞になりやすい年齢や性別
  7. 編集部脚注

心筋梗塞の症状

強い胸部の痛みや苦悶感といった症状があります。

血流が止まってしまうことにより心筋が重度の酸素・栄養不足となるため、強い痛みや圧迫感を感じます。

心筋梗塞の診療科目・検査方法

心電図・血液検査・心臓超音波検査・冠動脈造影(心臓カテーテル)検査などを行います。

発症後なら早急に、救急コールをしましょう。

経験したことがない胸の痛みが出てきたなら循環器内科を受診します。

心筋梗塞の原因

冠動脈が、主に動脈硬化などの何らかの要因によって狭窄を起こすことによる病気です。

動脈硬化によって心臓の血管に血栓ができ、血が通わなくなってしまうことで心筋細胞が壊死します。

 

心筋梗塞の予防・治療方法・治療期間

薬物療法と非薬物療法に分けられます。
発症後の時間や部位・程度によって異なりますが、経皮的冠動脈形成術(心臓カテーテル治療)が一般的です。
その他合併症(不整脈・心不全など)に対する治療をおこないます。

発作時は迅速に救急車を呼び、心停止したときは心肺蘇生のために心臓マッサージをする必要があります。
近くにAED(自動体外式除細動器)があれば、AEDを使用します。

治療期間は程度によりさまざまです。

心筋梗塞の治療経過(合併症・後遺症)

発見や治療が遅れてしまうと、死に至る恐れもあります。

早めに対処すれば治療可能です。
不整脈や血圧低下などを伴い、意識不明に陥ることもあるので、早急な対応が必要です。

心筋梗塞になりやすい年齢や性別

虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん:心筋梗塞や狭心症のこと)の総患者数は約81万人です。

男性に多くみられます。男性の平均年齢は62歳~65歳、女性の平均年齢は70歳~74歳と女性の平均年齢は10歳ほど高齢です。

急性心筋梗塞の場合、病院に搬送される前に14%の患者さんが心停止するといわれています。急性期の死亡率は6~7%とされるため、発作が起こってからの迅速な処置が予後を決定づけます。

編集部脚注

※1 冠動脈

冠動脈は、心臓を動かす筋肉―心筋に酸素・栄養を運ぶ動脈です。左冠動脈、右冠動脈の2本が存在します。

※2 冠動脈造影(心臓カテーテル)

冠動脈造影(心臓カテーテル)は、「冠動脈をX線撮影するための検査」です。
手足の動脈から、「直径2~3mm、長さ1m程度」の管(カテーテル)を入れて、心臓の冠動脈まで血管内を移動させます。
カテーテルを入れる動脈は「太もも(大腿動脈:だいたい-どうみゃく)」「ひじ(肘動脈:ちゅう-どうみゃく)」「手首(橈骨動脈:とうこつ-どうみゃく)」のいずれかを選ぶのが普通です。
冠動脈まで進めたら、カテーテルから造影剤を注入します。
冠動脈の血管内に造影剤が入った状態で、さまざまな角度からX線撮影をするわけです。
造影剤を使うことで「細くなったり、詰まったりした部分はないか」を正確に把握することができます。

※3 経皮的冠動脈形成術(心臓カテーテル)

経皮的冠動脈形成術(心臓カテーテル)は、「カテーテルを用いた虚血性心疾患の治療法」です。
手足の動脈からカテーテルを入れて、冠動脈の狭窄部位(きょうさく-かしょ:血管が狭く塞がっている場所)まで進めます。
カテーテルが狭窄部位に到達したら、「バルーン血管形成術」または「冠動脈ステント留置術」をおこないます。
「バルーン血管形成術」は、「カテーテルに付属のバルーン(風船)を膨らませて、狭窄部位を広げる術式」です。一方、「冠動脈ステント留置術」は「カテーテルを使い、狭窄部にステント(金網状の筒)を設置する術式」です。
ステントは、血管内に残り、再び狭まることがないよう支え続けます。

執筆・監修ドクター

竺原 俊光
竺原 俊光 医師 じくはら医院 院長 担当科目 内科/循環器内科/消化器内科/小児科

経歴1989年 関西医科大学卒業
1989年 関西医科大学附属病院内科 研修医
1992年 関西医科大学大学院医学研究科博士課程(循環器内科学専攻)入学
1996年 同大学院博士課程単位習得
1997年 関西医科大学附属病院第二内科(助手)
2003年 有隣会 東大阪病院内科 (副院長)
2010年 じくはら医院(内科・循環器内科) 開設(院長)

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