こうさんきゅうせいはいえん好酸球性肺炎
好酸球性肺炎の症状
慢性好酸球性肺炎では、数日~数か月で咳、発熱、倦怠感、息切れなどの症状が現れるようになります。
急性好酸球性肺炎では、呼吸困難まで急激に進行することがあります。
好酸球性肺炎の診療科目・検査方法
好酸球性肺炎の原因
原因が特定できないケースと、薬剤や寄生虫感染などが原因とされるケースがあります。
原因不明であれば原発性好酸球性肺炎、原因が特定されれば二次性好酸球性肺炎と呼びます。
急性好酸球肺炎を発症する患者さんには喫煙開始から数週間以内の若年者が多く、喫煙との関連性を示すと考えられています。
好酸球性肺炎の予防・治療方法・治療期間
慢性の場合にはステロイド療法(内服、点滴)が必要です。
二次性の場合は、原因物質を除去または回避することによって、自然軽快することもあります。
治療は数年から数ヶ月かかります。
好酸球性肺炎の治療経過(合併症・後遺症)
予後(病気の経過)は良好です。
しかし、治療薬の減量によって再燃(症状が悪化する)するケースもあるため、注意が必要になります。
好酸球性肺炎になりやすい年齢や性別
明らかな罹患数はわかってません。
男性:女性=1:2で発症します。
20~40代の患者さんが多く、ピークは40代となります。
編集部脚注
※1 すりガラス状陰影
すりガラス状陰影は、「胸部X線で見られる所見の1つ」です。
X線写真では「細かい凹凸」のように見えます。
「磨りガラス」「曇りガラス」を通したような見え方をするので「すりガラス状陰影」と呼ばれています。
※2 胸水
胸水は、「胸に溜まった状態」です。
肺は「胸膜(きょうまく)」という膜に覆われており、胸膜は二重構造になっています。
内側の胸膜を「臓側胸膜(ぞうそく-きょうまく)」、外側の胸膜を「壁側胸膜(へきそく-きょうまく)」と呼びます。
臓側胸膜と壁側胸膜の隙間に水が溜まった状態を、「胸水がある」と表現します。
執筆・監修ドクター
経歴東海大学医学部 卒業
日大板橋病院 勤務
日赤医療センター 勤務
国立病院東京災害医療センター 勤務
東大和病院 勤務
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