こんごうせいけつごうそしきびょう混合性結合組織病
- 目次
混合性結合組織病の症状
以下の症状が挙げられます。
①レイノー現象
寒いところで指が真っ白になったり紫になったりする症状です。
MCTDのほぼ全例で認められ、初発症状として現れることが多いです。
②手指・手の腫脹
ソーセージ様腫脹ともいい、手、指が腫れるなどの症状がみられます。
③SLE様症状
関節痛や発熱、全身倦怠感やリンパ節腫脹がみられます。
④強皮症様症状
手や腕などの皮膚が硬くなることがあります。
人によっては食道なども硬くなってしまい物が食べづらい、食べられなくなるなどの症状が出ることもあります。
⑤筋炎様症状
筋肉が痛む・力が入りにくくなるなどの症状が出ます。
⑥息切れ・空咳
肺高血圧症(はいこうけつあつしょう)や間質性肺炎(かんしつせいはいえん)を合併している場合、上記のような症状が出ます。
混合性結合組織病の診療科目・検査方法
混合性結合組織病の原因
明確な原因は解明できていません。
遺伝的な要因に加えて感染症などの環境的な要因が加わったときに発症することがあるといわれています。
混合性結合組織病の予防・治療方法・治療期間
間質性肺炎や腎炎などの臓器合併症がある場合にはステロイドや免疫抑制薬などを使用します。
重症の場合には入院の上、大量のステロイドを点滴で3日間投与するステロイドパルスといった治療法がおこなわれることもしばしばあります。
臓器合併症がなく、皮膚症状や関節痛のみといった場合はそれぞれ軟膏や鎮痛薬などの対症療法がおこなわれます。
混合性結合組織病の治療経過(合併症・後遺症)
根治させることは不可能です。
症状を抑えるための抑制療法をおこないます。
混合性結合組織病になりやすい年齢や性別
罹患者数は10000人前後になります。
男:女では1:13~16で圧倒的に女性に多い疾患です。
30~40代が多いとされるが、どの年代でも発症する可能性はあります。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
経歴2006年3月 金沢医科大学医学部卒業
2006年3月 医師国家試験合格
2006年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 臨床研修医
2008年4月 順天堂大学医学部膠原病内科学講座 専攻生
2009年4月 順天堂大学大学院医学研究科入学
2013年3月 大学院卒業 博士号取得
2013年4月 非常勤助教
2014年1月 とうきょうスカイツリー駅前内科 院長
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