こうしんれつじゅつごへんけい口唇裂術後変形
口唇裂術後変形とは?
口唇裂術後変形(こうしんれつじゅつごへんけい)は、先天性異常で唇がうまくつながらずに生まれてくる口唇裂の乳児が手術後に成長して手術痕が変形する疾患です。
手術が不完全に終わることのみが原因ではなく、成長によることもあります。
口唇裂がなぜおこるのか原因は不明ですが、口唇裂が手術後に変形がおきた場合は、タイミングを見てもう一度手術をすることで変形を目立たなくします。
口唇裂術後変形の症状
先天異常である口唇裂は生後半年以内に手術を行うが、その際できる手術瘢痕(しゅじゅつはんこん:きずあと)と口唇や外鼻の変形が遺ることが多いです。
口唇裂術後変形の診療科目・検査方法
検査は特にありません。
本来最初の手術を受けた医療機関で成長を見ながら時期と方法を計画すべきですが、修正手術に特化した形成外科医もいるので、医療機関を変わることも多いです。
形成外科を受診します。
口唇裂術後変形の原因
その原因としては手術の不完全や成長による変形の増強があります。
先天性疾患である口唇裂(口蓋裂の合併も含めて)の発生には何らかの遺伝傾向が指摘されるが未だ解明されていません。
口唇裂術後変形の予防・治療方法・治療期間
キャリアのある形成外科医のセンスと技量に依存します。
特に外鼻変形の矯正は高度のテクニックを要します。
手術後1週間で抜糸です。
その後、テープ固定などを半年程度行う必要があります。
口唇裂術後変形の治療経過(合併症・後遺症)
患者さん(保護者)の希望と形成外科医の判断によります。
口唇裂術後変形になりやすい年齢や性別
教科書的には口唇裂は400~600人に一人とされるが、出生前検査の発達によってか、最近は減少傾向にあります。
口唇裂術後変形の形成手術は、就学前、思春期、大学入学前、就職前などの区切りに行うのが通例です。
性差はありませんが、男子より女子の方が治療の希望が多いです。
執筆・監修ドクター
経歴1969年 日本医科大学入学
1975年 日本医科大学 卒業
1993年 シドニー大学王立アルフレッド病院 形成外科客員教授
1995年 日本医科大学形成外科 主任教授
2003年 日本医科大学付属病院 副院長
2017年 スクエアクリニック院長
現在に至る
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