のうそっちゅう脳卒中
脳卒中の症状
脳卒中とは脳の血管が詰まる、あるいは破れることにより脳に血液が届かなくなることで脳の神経細胞が障害される病気です。
脳卒中は脳の血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れる「脳出血」、「くも膜下出血」に分類されます。
神経細胞が障害される部位によって、「手足が動かせない」「感覚がおかしい」などの症状が出現します。
脳卒中を疑う典型的な症状として大きくは以下の5項目があります。
①片方の手足・顔半分の麻痺・しびれがおこります。
②呂律が回らなず、うまく話ができないです。他人の言葉が理解できません。
③力はあるが立ち上がれません。歩行困難でフラフラします。
④片方の目が見えなくなり、物が二重に見えます。
視野の半分が欠け、一時的に片方の目に膜がかかったように突然見えなくなります。
⑤非常に激しい頭痛が起きます。
脳卒中の診療科目・検査方法
脳卒中の原因
脳卒中の予防・治療方法・治療期間
点滴による急性期治療と、内服薬による再発予防治療、後遺症改善を目的としたリハビリテーションが中心となります。
点滴治療は脳梗塞の増悪や再発を予防する抗血栓薬、神経細胞の障害を保護する脳保護薬、頭の腫れを改善させる抗浮腫薬が中心です。
内服治療は動脈硬化の悪化を防ぐ抗血栓薬、不整脈による血の塊を防ぐ抗凝固薬が中心です。
発症から4.5時間以内であればt-PAという血栓を溶かす点滴薬による治療を行うことが可能です。
あるいは8時間以内であれば特殊なカテーテルを用いて血管に詰まった血の塊などを取り除く血管内治療があります。
脳卒中は一度発症してしまうと、症状が完全に改善しても、その後に再発してしまうことがあります。
発症した場合は、障害治療を受ける必要があります。
脳卒中の治療経過(合併症・後遺症)
症状が現れたらすぐに治療をする必要があります。
治療は早ければ早いほど効果が期待でき、治療が奏功すれば完全に治ることも期待できます。
後遺症として症状が残ることがあります。
脳卒中になりやすい年齢や性別
厚生労働省発表による「平成26年患者調査の概況」によると、総患者数は117万9,000人(男性59万2,000人、女性58万7,000人)です。
1999年1月から2012年12月まで脳卒中データバンクの統計によると平均年齢は70.5歳±12.9歳。男性59%、女性41%でやや男性に多いです。
70歳代が多数を占めました。脳出血、くも膜下出血はともに60歳以前が最も頻度が多いです。
執筆・監修ドクター
経歴2000年 福岡大学医学部卒業
2008年 福岡大学病院 神経内科 助教
2009年 福西会病院 神経内科部長
2012年 福西会病院 神経内科・リハビリテーション科部長
2016年9月 おばた内科クリニック開院
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